【中原中也】雪之赋/雪の賦
雪之赋
落雪对于我来说,总令我想到,
人生,
是悲哀而美丽之物——
是充满着忧愁之物。
这场雪,既降落在中世纪的,昏暗的围墙上,
也降落在大高源吾①的时代……
许许多多孤儿的手,
因这雪而冻得僵硬,
都市的傍晚因这雪而十分悲凉。
在俄罗斯乡下的农庄,
篱墙的彼方望见的雪,
几乎令人厌倦的永恒,
落雪之日令高贵的夫人,
也觉得有些许埋怨……
落雪对于我来说,总令我想到,
人生,
是悲哀而美丽之物——
是充满着忧愁之物。
①(1672‐1703)江户前期的武士,赤穗浪士中的一人。
雪の賦
雪が降るとこのわたくしには、人生が、
かなしくもうつくしいものに——
憂愁(ゆうしゅう)にみちたものに、思えるのであった。
その雪は、中世の、暗いお城の塀にも降り、
大高源吾(おおたかげんご)の頃にも降った……
幾多(あまた)々々の孤児の手は、
そのためにかじかんで、
都会の夕べはそのために十分悲しくあったのだ。
ロシアの田舎の別荘の、
矢来(やらい)の彼方(かなた)に見る雪は、
うんざりする程永遠で、
雪の降る日は高貴の夫人も、
ちっとは愚痴(ぐち)でもあろうと思われ……
雪が降るとこのわたくしには、人生が
かなしくもうつくしいものに——
憂愁にみちたものに、思えるのであった。