诗与死

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【中原中也】青瞳/青い瞳(2)

        2    冬之朝

 

那以后它怎么样了呢……

我并不知晓

总之从朝雾笼罩的飞机场

机影已经永远地消失了。

而后剩下残酷的沙砾、杂草

和几乎要撕裂脸颊的寒冷。

——如此残酷而空寂的早晨

人却必须笑脸迎人

实在令人感到可怜

即使那样这里仍有

许多满绽笑容的人

感到了十足的优越。

朝阳在雾气里闪着光,草叶的霜冻融化了,

远处的民家中鸡声啼鸣,

然而这雾这光这霜这鸡

没有一物沁入人心,

人们回到家里坐在了饭桌前。

    (被留在飞机场的我,

       踢了踢空掉的烟盒)

 2 冬の朝

それからそれがどうなったのか……
それは僕には分らなかった
とにかく朝霧罩(あさぎりこ)めた飛行場から
機影はもう永遠に消え去っていた。
あとには残酷な砂礫(されき)だの、雑草だの
頬(ほお)を裂(き)るような寒さが残った。
——こんな残酷な空寞(くうばく)たる朝にも猶(なお)
人は人に笑顔を以(もっ)て対さねばならないとは
なんとも情(なさけ)ないことに思われるのだったが
それなのに其処(そこ)でもまた
笑いを沢山湛(たた)えた者ほど
優越を感じているのであった。
陽(ひ)は霧(きり)に光り、草葉(くさは)の霜(しも)は解け、
遠くの民家に鶏(とり)は鳴いたが、
霧も光も霜も鶏も
みんな人々の心には沁(し)まず、
人々は家に帰って食卓についた。
  (飛行場に残ったのは僕、
  バットの空箱(から)を蹴(け)ってみる)  

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